「柿酢」とは・・・?
最近では、飲んで美味しく健康にも美容にも良いという、様々なフルーツビネガー女性を中心に人気を集めていますが、この「柿酢」の歴史はもっと昔にさかのぼります。
すでに江戸時代には、柿酢を手作りして鮨に使っていたという記録が残っているほどです。
そしてこの柿酢、体の為になる様々な成分がぎっしり詰まった、とても優れた健康ドリンクでもあるのです。
NHKの朝の番組でも取り上げられたことがあり、その効能と共にアレンジレシピを紹介されました。
そんな柿酢に多く含まれる主な成分を挙げてみますと、
- セレン:がんの発生の抑制効果があるのではないかと言われています
- カリウム:ナトリウム、老廃物の排出効果、血圧を下げる効果
- アストラがリン:抗ヒスタミン効果(アレルギー症状を抑える効果)
- マグネシウム:糖尿病予防、集中力を持続させる効果など
- タンニン:動脈硬化を防ぐ効果など
これらの効果に、更にお酢自体が持っている血液サラサラ効果なども期待できるのです。
ちなみに、柿酢のカリウムの含有量は、黒酢の3倍ほどにもなります。
柿酢の作り方は、ビックリするくらい簡単
そんなスーパードリンクの柿酢ですが、他のフルーツビネガーとは異なり、柿さえあれば、既存の酢を混ぜることなく、驚くほどシンプルな手順で作ることができます。
但し、柿自体にはちょっと贅沢をして、皮に農薬が残っていないものを使用する良いです。
というのも、柿の皮は剥かずにお酢作りをスタートするからです。
柿のヘタさへ取れば、皮も剥かずによいというのは楽ちんではないでしょうか。
実はこの皮こそが重要で、その表面に付いている酵母菌の力で柿を発酵させるのです。
納豆に例えれば、昔の作り方では豆を包ませていた、納豆菌を持つワラの様な大切な存在だといえます。
スーパードリンク「柿酢」の作り方
材料は、柿のみです。渋柿でも甘柿でも大丈夫ですが、熟している状態の柿を使った方が、発酵時間も短めになり、カビがついて失敗する確率も低くなるのでお勧めです。
柿はヘタだけを取り除きます。
皮についている酵母菌を無くさない様に、柿の皮は、できれば軽く汚れを拭くだけ、または、軽く水で洗うくらいにして、なるべくそのままの状態で使う様にしてみて下さい。
水洗いした場合いには、笊などにあげて、先ずはしっかりと果実を乾かします。
柿を発酵させる容気は、清潔なものであれば何でも大丈夫ですので、仕込む量に合わせて大きさや種類を調整して下さい。
見つからなければ、100円ショップで売っているプラスチックのバケツでも良いと思います。
柿を容気の中に入れたら、その容気の入り口に布巾やさらしなどの布を被せて、紐かゴムでしっかりと固定します。
容気の中身は密封せず、布を通して空気が出入りできる状態にしますが、虫などは中に入れない様にする訳です。仕込みのスタートはこれだけで終了です。
5、6日ほど寝かせたら中の様子を覗いてみましょう!
柿は熟して柔らかくなり、水分が出てきていると思います。
柔らかくなった柿の実を、すりこぎやヘラなどで押しつぶして、なるべく水の中に入れてあげて下さい。柿の頭だけが水から出ていると、そこにカビが付着しやすいからです。
ここからは、3,4日に1回くらいの頻度で容気を覗いて、中をかき混ぜます。
だんだんと表面に白い膜がはってきますので、その膜と全体を混ぜ合わせる様にかき混ぜて下さい。数日おきにかき混ぜることを3カ月ほど続けると、発酵が終了して、液体が落ち着いた状態になります。これで柿酢の出来上がりです!
簡単に作れるけど、市販の柿酢もオススメ!
日本でももちろん販売されていますが、それほどコツや道具も要らずに作れますので、ご自宅でチャレンジしてみてもいいかもしれません!
出来上がった「柿酢」ですが、酸味と風味をお料理に使っても、そのまま薄めて飲んでみても良いと思います。美味しく楽しむ為のお勧めは、ヨーグルトにかけて一緒に食べたり、りんごを始めとするフルーツジュースと混ぜてジュースにすることです。
ミックスするジュースを変えてみれば、毎日飽きずに「柿酢」が楽しめるのではないかと思います。