干し柿はドライフルーツの一種です。渋柿などを軒先につるして乾燥させている風景は、誰もが見たことがあると思います。
渋柿は生のままだと渋くてとても食べられませんが、これは渋みが甘味より勝っているためであり、糖度自体は甘柿よりも高いのです。そのため、渋柿を渋抜きすることで非常に甘い干し柿が出来上がります。
干し柿には、ビタミンAやカロチンが豊富であり、食物繊維も豊富です。これを食べることで、免疫力をたかめて風邪を予防したり、胃腸の働きを活性化して便秘を解消したりすることが出来ます。
干し柿を作るのに必要なもの・準備するもの
・渋柿
・紐(ビニールテープやタコ糸でいいです)
○干す前に…
まず、渋柿の枝の部分を紐で結びやすくするためにT字にカットします。次に、川を薄く剥いて下さい(皮が少しでも残るとしわが出来ます)。下手の周りもきれいに剥きます。これに紐を括りつけます。
紐でくくった後、熱湯にさっとくぐらせます。熱湯にくぐらせることで殺菌が出来ます。
○干すときコツ…
ここまできたら、いよいよ干します。風通しが良くて屋根があり、尚且つ日当たりのよい場所につるします。備期したやベランダが一般的です。柿が重なると日当たりにバラツキが出来ますので木を付けましょう。
干してから2週間くらいで、乾燥が始まります。指の腹で揉みほぐし、丁寧に渋を抜いてください。この時に爪などで傷を付けてしまうと腐る原因になるので、あくまで丁寧に行ってください。
ここから更に1週間経つと表面に白い粉が出てきます。これをカビと勘違いする人もいますが糖分の結晶なので安心して下さい。ここで放っておくと固くなるので、再度指で揉みほぐして1週間ほど置くと、干し柿の出来上がりです。